社畜

政治の話から足を洗え

政治の話は基本的に時間の無駄であり、社畜生活から卒業したいなら政治に関わるのはほどほどにしておけという話。

「大人になって政治の事を知らなかったら恥をかくんじゃないか」と思い、20歳前後の私は政治の話題を知っておこうとニュースを見るようにしていました。

が、大学を出て働き始めて以降、政治の話題にのめりこんでいる大人はあまり尊敬しがたい人ばかりな気がしてきたのです。そういった人達とは(1)基本的に他責思考で、(2)政治家の仕事の改善点を挙げるのは得意でも自分の人生を改善することには興味ないような感じの人達でした。それに気付いてから、私は次第に政治の話題を避けるようになっていきました。

 

ところで、私が海外移住した理由の一つは「日本の労働文化を受け入れられなかったから」であることは以前何度かお話ししました。長時間労働は日本の文化の一部であり、政治家がいつかどうにかしてくれる問題だとは思えなかったからです。日本の政府は現在働き方改革なるものを推進しているそうですが、社畜労働から卒業したいなら個人は政治なんぞに頼らず自力でどうにかすべきだと信じています。

最近アメリカの大統領選挙があったので、政治繋がりで今日はその理由を書いてみようかと。

理由1:マシな人生を送りたいなら、政治の話を追うより自分の為に努力したほうが効率が良いから

ここにブラック企業に勤める一人の若い男がいます。

学歴もコネも特技もなく、金持ちのヒモになれるような性的魅力もありません。起業するようなアイデアも資金もありません。彼が経済的に自立するには、ブラック企業で滅私奉公する以外にはフリーターとして働く選択肢しか残っていません。

ある晩、仕事で疲れた体を最終電車に乗せ、彼はこう考えます。

「俺が薄給で身を粉にして働かなければいけないのは社会全体の問題だ。日本人の最低賃金を上げて、日本人の働き方を改善するのは政治家の仕事だ。俺ら庶民が払う税金ってその為にあるんだろ?」

彼は生まれてはじめて政治というものに関心を持ち始めました。が、すぐに気づくのです。自分一人が政治に対して持つ影響力がどれだけ小さなものなのかを。

選挙権を持つ日本人がちょうど1億人いたとしましょう。彼が選挙の結果に与える影響力は0.00000001%です。そして「日本の労働環境を改善します」と宣言する彼の推しメンが当選したとしても、その政策が公約通り実行される保証はありません。

その一方、彼は彼の人生に対して100%の影響力を持っていますかつて海外ニート氏が説いていたように、「日本の労働環境は劣悪だ」と信じているなら今からコツコツ語学と手に職を身に着け、海外移住を計画するのも良いでしょう。物書きとウェブサイト運営に興味があるなら、本屋へ行ってアフィリエイトの教科書を買い、それに従ってウェブサイト作りに挑戦してみるのも良いでしょう。

 

どうして社会は私たちに選挙へ行けだの政治に関心を持てだのと促すのでしょうか。世の中を良くするためですよね。じゃあなぜ世の中を良くしようとするのでしょうか。あなた+あなたの身の回りの人たちが良い生活を送れる為ですよね。

でもそれなら自分で収入を上げる努力をするなり、周りの人たちと良い人間関係を築くよう努めたり、健康的な生活を維持するなりした方が効果があると思いませんかね。だって他人(=政治家)に頼る必要ないじゃないですか。マシな人生を送りたかったら、政治のニュースをマメに読むより、自分の為に努力した方がはるかに効率が良いのです。デモ行進なんて愚の骨頂です。

 

さて、この話をここまで読んできて

「お前みたいに政治に無関心な奴がたくさんいるから、日本の選挙での投票率はいつまでも低いままなんだ。誰も選挙へ行かなくなったらどうするんだ?いいかげんな奴らが当選するかもしれないじゃないか」

みたいなことを考えている人もいるかもしれません。

『いい加減な奴ら』の例

私は「選挙へ行くな」とは言ってません。選挙に参加するなら、どんな候補者がどんな政策を持っているのかを選挙の1~2週間くらい前から調べれば十分じゃないでしょうか。日ごろから政治の話題を追う必要ってありますか?

理由2:政治の話は時として(真面目な話に変装した)現実逃避だから

あなたの周りにも一人くらいいませんか。酔っぱらうと熱心に政治の話をはじめ、「○○は無能」だのと政治家の批評を始める中高年が。私が日本で会社員だった頃にもそんな人が職場にいました。そしてその方の講釈を聞くたびに私は思ったのでした。

「そりゃあの政治家は問題あるかもしれないけど…お前の人生はどうなの?客や上司から罵られて、給料に不満だけど転職もできず、定時に帰れず、そんな現状を打破することの方が先なんじゃないの?政治家の批判は社畜環境から卒業してからでも遅くないのでは?」

なぜああいった人達は(自分らが過酷な毎日を送っていることには目を向けず)政治家の批判を延々と続けられるのでしょうか。私の勝手な想像ですが、政治の話は一見真面目な話に見えてしまうため、それが現実逃避の手段であることに気付きにくいからなんじゃないかと。

そして自称政治評論家はインターネット(特にTwitterやYahooニュースのコメント欄)にもたくさんいるようです。たまに思うんですが…ああいったサイトで政治家を上から目線で批判をしている人達の一体何割が、自分自身の人生の満足しているのでしょうか。

「政治の話は現実逃避の娯楽」と認識しているなら問題ないかもしれません。が、もしそれに何の自覚も無いのなら…他に健全な娯楽(スポーツ観戦等)を見つけるか、社畜労働から脱出する方法を探した方が幸せになれるのではという気がします。

理由3:日頃から政治家の批判ばかりしてる人、他責思考な人が多かったから

ただの偶然かもしれませんが、これまで会社員生活の中で会ったことのある人で、社会や政治家の不満ばかり言ってる人は他責思考な人がすごく多かったです。「日本人の賃金が伸びないのは○○党のせいだ」「日本の失業率が(以下割愛)」、といった具合に。

正直、これを書いている自分も

「どうして日本の会社員は馬車馬のように働いているのに、毎日定時帰りで私生活を楽しんでいる連中に一人当たりのGDPで負けているのだろう?社会のルールを決めている人間達が間違ってるからなんじゃないのか?」

みたいなことを考えていた時はありました。でもそれを誰かに言い続けていたら少しでも世の中変わったでしょうか?

 

ある台湾人がいます。私のオーストラリアでの学生時代の級友です。彼女は自国でiOS開発者をしていたそうですが、「台湾の会社は労働時間が長いから」という理由で働きながら英語を勉強し、オーストラリアへ留学しました。卒業後は現地でソフトウェアエンジニア職に就き、ワークライフバランスの取れた生活を送れるようになりました。彼女が成功したのは努力し続けたからです。政治家のおかげではありません。

ある中国人がいます。私のオーストラリアでの同僚です。彼は自国で組み込み系プログラマをしていたそうですが、「中国は環境汚染がひどく、労働条件も悪い」という理由で働きながら英語を勉強し、IELTSを受けてオーストラリアの永住権を獲得しました。彼が成功したのは努力し続けたからです。政治家のおかげではありません。

 

そんなに社畜文化が憎いなら、「どの政治家に投票したら日本の労働文化がマシになる?」に頭を使うより、有給取得日数が多かったり、労働時間が短かったりする国を調べてみてはどうでしょうか。あるいは、本屋へ行って自分で始められるビジネスの方法を探してみてはどうでしょうか。

 

おまけ

数か月前、Youtubeでこんな動画を観ました。投稿者は企業のオフショア計画等を手伝うビジネスをしてるそうで、動画の中でこう語っています。

「10代の頃、自分は政治にすごく興味があった。社会的に成功している人は皆政治に関心があると思っていた。でも、ラジオ業界で働いていた時に気付いたんだ。ある日ラジオで政治の議論を聞いていたんだけど、『あの(議論をしている)人達、ただ文句言いたいだけじゃん。それに全然成功しているようにも見えない』って。ああいった人達は常に怒っていたり、貧乏だったりする。そこで、『成功者になりたいなら政治を追わない方がいいんじゃないか』って思ったんだ」

 

この動画にとても心に刺さるコメントが付いていたので、これを紹介することで今日の記事を締めくくりたいと思います。

意訳:俺は気付いたんだ。政治を変えようとどれだけ個人的に頑張ろうと、いつでも自分自身の人生の方が遥かにコントロールしやすいことにね。もしみんなが政治的なエネルギーを自分自身を向上させる方向に使ったら、俺たちはみんなより良い生活を送れるだろう。

原文:I’ve noticed that no matter how hard you fight personally for change in politics, you’ll always have much more control over your own life. If everyone used their political energy and put it towards growing themselves, we’d all be much better off.

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください