海外生活全般

海外生活を続けていく上での金銭的な老後の不安

「私は外国で働いている」と、初対面の人に話すと、大抵の場合は凄いねとか勇気があるねとか言ってもらえるのですが、この生き方をしていて将来の不安が無いわけではありません。

私は今年で33歳になります。老後の事を考えるのが早いのかどうかは知りませんが、自分が今のような生活(良さそうな仕事が見つかった国へ行って働く)を続けていく上で、金銭的な老後の不安を感じる事が度々あります。

海外生活者にとっての年金

オーストラリアにはSuperannuationと呼ばれる積立年金のようのものがあり、外国人でも自分が積み立てた分のお金は老後の生活費として支給されるようになっています。アメリカにもSuperannuationと似た「401K」と言われる制度があるそうです。このように、移民でも老後に路頭に迷うことが無いような仕組みを設けている国は存在します。

しかし、現在私は日本以外の国の永住権などを持っていませんし、ポーランドにはSuperannuationみたいな仕組みは無いそうです。なので、もし私の世代の年金支給額がゼロだと仮定し、今のような生活を続けていけば、将来私に年金等を支給してくれる機関は存在しません。

知らない人のために念のためにお話ししておくと、日本の公的年金の総支給額は総支払額によって変わります。(少なくとも、現時点の決まりでは。)

例えば、あなたが海外転出届を提出して10年間どこかの国で出稼ぎをし、帰国後にその10年分の年金を納めなかった場合、あなたの年金の総支給額はその分減ります。

この「年金の支給額がゼロ」という例は極端な話に聞こえるかもしれませんが、私は6年前に海外移転届を出して以降年金を払わなくなった為、実質的に私の総支給額はゼロあるいはほぼそれに近い数字になると思っています。(日本に帰ってそれまでの年金を納めて、そしてそれ以降の年金を払い続ければ話は別でしょうが。)

こういう生き方を選んでしまった人は、日本の公的年金はもう完全にあてにせずに生きて行くしかないのではないでしょうか。また、上述のような「外国人でも積立年金に加入できるような国」へ移住しても、積み立て始める時期が遅い場合、総支給額は決して多くはならないでしょう。

資産の運用についての悩み

「年金について不安なら今から資産運用でもすれば?」

と、あなたは思っているかもしれません。しかし、一般的に言って、株や投資信託で長期間お金を運用したいなら、Tax resident(つまり所得税などといった税金を国に納めている人)として一つの国に滞在し続けなければなりません。言い換えれば、「転職したら他の国に住む」という今の生き方を止めなければなりません。

前回の記事でもお話ししましたが、オーストラリアを出ることが決まってから、私は株式投資や投資信託の勉強を始めました。自分なりに勉強をした結果、「自分にとって最適な運用方法はインデックス投資での長期運用ではないかな」という結論に至りました。

しかし、後になって知ったのですが、株式投資や投資信託はTax residentとして住んでいる国で証券口座を開かなければできないのです

「なぜ税金を納めている国でしか投資ができないのか?」

…と思ってらっしゃる方へ説明すると、それは株や投資信託で発生した利益というのは課税対象だからです。

例を挙げましょう。

  • 日本の場合、投資信託の元本売却および分配金の一部が課税の対象となっております。
  • オーストラリアでも、株や投資商品の売却時にCapital gain taxと呼ばれる税金を払わなければならないのです。(オーストラリアでは毎年所得税の申告をする際、株などによる利益があったかを尋ねらます。)

前回の記事でもお話ししましたが、オーストラリアのメジャーな証券会社の中でオーストラリアに住んでいない人間に株や投資商品を提供してくれる会社はありませんでした

これに加えて、日本の大手証券会社も、海外に移転した人間にはサービスを提供してくれないみたいです。SBI証券の場合、取引ができるのは「日本国内に在住のお客様に限定」されているらしく、楽天証券も「国内非居住者の場合、弊社でお取引を行うことはできません」とのことでした。

そして、残念なことに日本でもオーストラリアでも口座を作った後に海外へ移転してしまったら資産を全部売却しなければならないみたいです。

「株式投資や投資信託はTax residentとして住んでいる国で証券口座を開かなければできない」と発言しましたが、あくまで日本とオーストラリアの証券会社について私が調べた限りの話です。

もしかしたらTax residentでなくても証券口座を開かせてくれる国(あるいは証券会社)が世界のどこかに存在するかもしれませんし、海外転出届を出しても口座を持たせてくれる日本の証券会社が将来現れるかもしれません…考えにくいですけど。

読者の皆様からの情報もお待ちしております。

簡単に言うと、(繰り返しになりますが、)株や投資信託で長期間お金を運用したかったら一つの国にTax residentとして滞在し続ける必要があるのです。

将来の金銭的な不安を解消するには?

こういった将来の金銭的な不安を解消するにはどうすればいいのでしょうか?思いつくのは…

  1. 一つの国に根を下ろしてそこで本格的に(投資信託などで)資産運用を始める
  2. 株や投信以外の方法で貯蓄を増やす(オンラインビジネスを始める、休日はフリーランサーとして働く、アプリの個人開発で一発当てる等)
  3. 高給取りを目指す

といったところでしょうか。やりたかった投資信託については永住したい国が見つかったら始めるとして、当面はそれ以外の方法で貯蓄を増やしていく道を模索しながら今の生活を続けていくつもりです。

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