前回、あなたがアルバイト等をせずにシェアハウスに住んで自炊中心で生活したらいくら生活費が必要かについてお話しました。この記事では学費がいくら位かかるかについて、そしてどうやって学校を決めるかについてお話します。
オーストラリアの大学・大学院の学費
学費は学校の種類(TAFE・大学・大学院)、専攻、そして学校によって大きく変わります。なので、平均値を出すのは簡単ではありません。私がこの記事で書く内容はあくまで一般論だと思ってください。
- 学校の種類で言うと、TAFE<大学<大学院 の順で高いです。
- 理系(Computer science, IT, Mathmetics, Civil Engineering, Chemistry等)の学部は他の学部よりも高いことが多いです。
- 学校単位で言うと、G8(オーストラリアのトップ8大学の総称です)の大学はどれも高額です。(特にシドニーが存在するニューサウスウェールズ州にある大学は)
G8の一つであり、ニューサウスウェールズ州に存在するシドニー大学(The university of Sydney)を例にあげると、2018年の時点では・・・
1豪ドルが85円だと仮定すると、それぞれおよそ年額378万円、344万円となります。
上記のリンク先のページに
For international students commencing this course, the tuition fee is for Year 1 of full-time study
・・・とあるように、これらはあくまで留学生が払う1年目の学費です。つまり2年目以降は値上がりする可能性があります。
(ちなみに、オーストラリア人と永住権保持者の場合、学費はその4分の1以下($9,185)までに下がるようです。)
これらの数字を目にして、おそらく大半の人が「高すぎる」と思うでしょう。が、シドニー大学は最も学費が高い大学の例です。学費は学校によって大きく異なるということを示したかったので、この大学を例にあげました。
ほとんどの学部で年間の学費が$22,000(約187万円)前後の大学もあります。(その大学に「安っぽい」というイメージをつけたくないので、大学名は明かしません。)探せばもっと学費の低い所もあるかもしれません。
ちなみに、私が卒業した大学院は年間の学費が$24,000位だったと記憶しております。今はそれよりも数千ドル高いようですが。
まとめると、一番高いところで年間380万前後、安いところでは180万前後というところです。
留学生向けの奨学金プログラムを探そう
日本の私立大学の年間の学費が100万円前後であることを考慮すると、多くの人が「オーストラリアの学校は高すぎる」と感じることでしょう。
これから留学を考えている人に私が勧めたいことは、留学生向けの奨学金を提供している大学を探すことです。
私が卒業した学校の場合
私が卒業した学校にはビジネス学部の修士課程に入りたい向けの返済義務なしの奨学金プログラムが存在しました。(今もまだあるかはわかりません。)
私がまだ学生だった頃の友人で、そのプログラムに当選した台湾人がいます。彼は一度私にこう話しました。
(ちなみに、彼が具体的に幾ら貰ったかまでは覚えていません。)
余談ですが、私は4年ほど日本で働き、卒業までの生活費と大学院の学費を貯めました。大学院を卒業し、今の会社から最初の給料が振り込まれる頃には、XXX万円あった預金は約$1,800になっていました。
私はここまで大枚をはたいてオーストラリアで留学したことをそれほど後悔していません。しかし、資金が卒業まで持つかどうかを気にしながら生活するのは、あまり心地が良い物ではありませんでした。(そうは言っても、そういう状況に置かれてしまったおかげで「俺は絶対に良い成績で修士を取らなければならない」と気合を入れて勉強できたわけですが)
いずれにせよ、学校によっては便利な奨学金プログラムを組まれている所がありますので、留学費用の工面に不安があるなら、自力で全額用意しようとする前に奨学金プログラムを組んでいる学校があるかネットで調べてみることをお勧めします。
ネットで奨学金プログラムを組んでいる学校を探そう
大抵、「(学校名)international student scholarship」とネットで検索すれば、その学校の奨学金に関するページが出てくるでしょう。例えば、上述のシドニー大学でしたら、こんなページが見つかりました。

でも、自力でそういった学校を探すよりも・・・
留学エージェントに相談しよう
オーストラリアへ留学したい人を支援する留学エージェントの多くは、学校選びについては大抵の場合無料で相談を受けてくれます。(私も3社位に問い合わせて、一番感じの良かった所を通じて出願しました。)
特にまだあなたがそれほど自分の英語に自信がない場合、必要な情報を全て自力で集めるよりも、エージェントに相談したほうがずっと効率が良いです。
奨学金については、留学エージェントの方に
・・・と尋ねれば、もしかしたら具体的な序言を頂けるかもしれません。
追記
オーストラリアの専門学校を選ぶメリットについて知りたい方はこちらからどうぞ。