オーストラリアで働く

永住権なしでオーストラリアで働く事の厳しい現実

「海外で働けるようになる」

24歳の時にそう決意し、必死で勉強し続けた結果、現在私はオーストラリアの現地企業でWeb開発者をしております。当初の目的はもう果たしたし、こっちでもう3年近く働いているし、そろそろ次の仕事見つけたいな…と考えてるのですが、転職活動ができずにいて困ってます。ビザのせいで。

今日の話は、永住権を持っていない日本人が、オーストラリアで働きだしたら困るであろうことについてです。

転職が難しい

あなたが永住権を持っていないと、転職したくてもそれが原因で面接すら行けないことが多々あるでしょう。

ご存知の通り、外国人である我々がこの国で働くには就労ビザが必要です。現地の企業があなたを雇うなら、その企業はあなたのビザのスポンサーにならなくてはならないのです。

以下の記事で、私はオーストラリアで自力で申請できるビザの種類・申請条件について説明しました。

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オーストラリアの就労ビザの種類・申請方法を知ろう(2019年3月更新)この記事では、オーストラリアで働きたい人は(1)自力でどんな就労ビザを取れるか、そして(2)スポンサーを見つければどんなビザを取れるかについて書いていきます。(当記事は2018年に書きましたが、2019年に更新しました。)...

かいつまんで言うと、もしあなたが…

  1. 現地で不足している技能があり、
  2. それに関連した職歴があり、
  3. その技能をうまくアピールできるのなら、

TSSビザといったビザに申請することができます。

こういったビザの申請条件は

IELTSで5点以上

とか

オーストラリアで不足している職業に関連した職歴が2年以上

とか

労働者が不足している地域で働ける人

とか、書面だと別にそれほど厳しい条件には見えませんよね。

が、今年の3月に会社からビザのスポンサーになってもらった時に知ったのですが、TSSビザを申請するためには、政府のサイトに載っている条件に加えて、

  • 雇用主はその外国人に最低でも年収$55,000を払わなくてはならない
  • 雇用主はビザ代としておよそ$10,000を政府に支払わなければならない

といった、雇用主側の条件が存在するのだそうです。

「え?なんでビザ代が$10,000もするの?」私はその質問を上司に(遠回しに)尋ねてみた所、次のような回答が帰ってきました。

「オーストラリアの企業が外国人を雇わなければならないということは、オーストラリアの教育機関は良い人材を育てていないということなのさ。で、外国人労働者のために払うビザ代$10,000は、TAFE(公立の専門学校)をより良くするために使われる…らしいよ。移民弁護士が言ってた。」

つまり、毎年最低でも$55,000くれてやり、それに加えて$10,000も払ってやれる人材でなければ、上記のようなビザは出せない、という訳です。わざわざビザの為だけにそこまでしなくてはいけないのなら、大抵の雇用主は現地の人間を雇いますよね。

Bridging visa(暫定ビザ)で働いている期間、転職・出国できない

オーストラリア国内で新しい雇用主が見つかってTSSビザ等を出してもう際、あなたはBridging visaと呼ばれる暫定的なビザで働くことになります。就労ビザが降りるまでの間、あなたは他の会社では働けませんし、(身内の不幸があったりでもしない限り)オーストラリアから出られません。

現在、私はこのBridging visaで滞在しているのです。私の場合、この暫定ビザの期限は1年位になるらしいので、その期間中にオーストラリア国内の他の企業で働くことはできませんし、どうしても自分の会社を辞めたいのならオーストラリアから出ていかなければならないのです。

給料の交渉が不便

多くの日系企業は年功序列で賃金を決めているのに対し、オーストラリアでは給料が年齢で決まることは無いといっていいでしょう。つまり、賃金を上げるには、業績を上げ、雇い主に賃上げの交渉をしなければなりません。

そういった交渉に当たり、大抵のオーストラリア人は次のようなことをすると聞いたことがあります。

  • 転職先になりそうな企業に履歴書を送る
  • 選考を受ける
  • 今の勤め先に転職先の給料の額を提示
  • 「あそこの会社に行けば自分はこれだけ貰えそうなんだ」といって給料アップを交渉する

が、すでに述べたとおり、永住権を手に入れるまでは転職が難しいため、こういった形で賃金アップの交渉をすることができません。

理想を言えば、先に永住権

私の同僚に、先に永住権を取ってからオーストラリアの仕事を見つけた中国人がいます。彼は

  • 自国で10年以上ソフトウェアエンジニアとしてキャリアを積み、
  • 大学を出て、
  • IELTSをパスし、

オーストラリアに来ること無く技術系の永住ビザを獲得したのです。(技術系のビザの申請条件は、職歴・学歴・英語・年齢からならポイント制となっております。)言うまでもなく、私が挙げたような苦労を彼は経験する必要がありません。

なので、もしあなたが既にオーストラリアで使えそうな職業スキルと職歴があるのでしたら、先に日本で技術系・地方系の永住権をとってから渡豪するのもアリです。

最後に、私からのぼやき

「これから自分は海外へ行ってキャリアを変えるんだ」と意気込んでいる人にネガティブなことを言うのは好きじゃないんですが、「転職・留学エージェントの方が話さないような正直な意見・経験に興味がある人もいるかも」と思ってこの苦労エピソードを書きました。

実を言うと、私はだいぶ前から転職したいと思ってました…が、今の私の実力・経歴では新しくスポンサーになってくれる所は見つかりませんでした。先に述べたとおり、私はBridging visaで滞在しているため、今すぐ他の会社へ転職することはできないのです。

「住みたい国で自由に働けるようになるまでは下積み期間」と割り切り、平身低頭・初心者の心構えを忘れず、スキルの向上に日々努めております。

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