留学準備

750万円の留学費をどう貯めたか

まだオーストラリアで学生だった頃、(自分と同様に)社会人を辞めて留学している日本人に会うと、ほぼ必ず話題になる事の一つがどのように留学費用を工面したかでした。

以前も話しましたが、オーストラリアの大学・大学院に留学すると、学費・卒業までの滞在費が600〜900万円程かかってしまいます。大抵の人にはそんな大金を自力で払うのは難しいと思えてしまうのですが、不思議なことに、社会人経験のある留学生の方々は自力で留学費用を用意したという人がほとんどだったのです。

今日は私が自分の留学費用を貯めるまでの過程について振り返ってみたいと思います。(その頃の通帳が手元に無いので、思い出せる範囲ですが…)

注:断っておきますが、私は普通に地道に働き、節約することで留学費を貯めました。なのでこの記事には「〇〇のおかげであっという間にXXX万円貯まったわ」、みたいな財テクは紹介してませんので、ご了承ください。

では、以下がそれまでの記録です。(金額は推定です)

2009年4月:20万円

2009年の4月、私は都内でサラリーマンになりました。不動産関係の会社でした。

社会人になり、私は世界一周旅行をするための旅費を貯めるという目標を立てました。一番初めの記事にも書いたのですが、その頃の私の夢はバックパッカーで世界一周をすることであり、暇があれば世界一周に挑戦中の方のブログや旅行記を読み漁っていました。(当時、特にハマっていたのがこのサイト

行きたい国・都市・観光地をピックアップし、その国の物価・そしてそこに何週間くらい滞在したいかを大雑把に考えた結果…

「500〜600万くらいあれば興味がある国に全部行けるはず。4年以内に500万円貯めよう!」

といった結論に至りました。

社会人1年目の支出はこんな感じでした。

  • 当時の収入は手取りで20万円前後
  • 毎月の支出は10万円以下(会社の寮の住んでいたので、家賃は月2万で済みました)
  • 奨学金・車のローンといった借金は無し
  • ボーナスの額は覚えていません…夏冬合わせて50万とかその位だった筈です

社会人1年目で160〜170万円くらい貯めたはずです。

2010年4月:180万円

相変わらず寮暮らしだったので、支出は大して変わってません。収入の方はというと、残業する時間が増えたおかげで残業代が入ってきたために微増しました。ボーナスも少しですがあがりました。

そして、この頃は「今後もこの仕事をやっていくか?世界一周から帰ってきた後も、似たような仕事をしたいか?」について考え始めた時期でもありました。「この業界は成長中だからここで経験積んでれば食っていけるだろう」そんな動機で入った会社でしたが、社会人をしてみて、技術職という肩書きで働いている人が羨ましいなとしばしば思っていたのです。

そんなことを考えていた頃に出くわしたのが杉本良夫さんという方のこの本でした。これがきっかけでオーストラリアで働くことに興味を持ったのです。「(オーストラリアみたいな)移民国家に住むのって面白そう」、と。

私は世界一周バックパッカー旅行の計画を止めました。それまでお遊び感覚でやっていた英語の勉強にも本腰を入れるようになりました。そして、現地就職を目的とした留学の準備を始めたのです。東日本大震災後、2011年3月のことでした。

2011年4月:370万円

「本気で海外で働きたいの?じゃあすぐにこの会社辞めればいいじゃん」

新年度から仕事の量が激増し、英語の勉強に身が入らなくなってきました。そんな不満を酒の席でこぼした時、私が外国で働きたがっている事を知っている同僚が、私にそう伝えたのです。

「もうお前はこの業界で経験積んでも意味ないんでしょ?じゃあ体育会系な営業職とか肉体労働でもすれば、早く留学費用が貯まるんじゃないの?ここに居続けるのって時間の無駄でしょ?」、と。

彼の言うことには説得力がありました。この業界で働き続ける事は俺がやりたいことではない、自分がやるべきことに集中できる環境へ移動しなくてはならないんだ…。

が、体育会系な会社で営業マンになってしまったら多分英語の勉強がおろそかになるので却下。じゃあ肉体労働は?残業時間が無いのなら、毎日一定の勉強時間を確保できるのでは?そう思った私がネットで見つけたのが、自動車メーカーでの期間工でした。

自動車メーカーでの期間工を知らない人のために説明すると、この仕事は…

  • 自動車メーカーの生産ラインで働く肉体労働
  • 3〜6ヶ月毎の契約社員扱い(だから「期間」工)
  • 残業はそれほど多くない
  •  契約ごとに慰労金がでる
  • (多くの場合)寮住まいなので生活費が浮く
  • 給料は割と良い
  • なので、貯金が貯まる
  • ただし、配属先によっては肉体的にハード

残業が多くない…貯金が貯まりやすい…

それって今の俺に最適なのでは?

年末、私は某自動車メーカーの求人に応募し、翌年からその工場でお世話になることとなりました。

「正社員辞めて期間工なんて、他人が知ったら馬鹿だと思われるぞ。地元の友人には秘密にしといた方がいいぞ」

そう私に言ったのは、私の勤め先のとある偉い方でした。確かに、正社員辞めて期間工やるなんて狂気の沙汰ですよね。でもこれで良かったんですよ。私の場合は。

2012年4月:530万円

私がお世話になった職場では社員寮(家賃0)と昼食(平日のみ)が提供されました。

月々の出費はこんな感じだったはず…

  • 毎月の手取り給料、22〜23万円位
  • 満期の慰労金、30万位(3ヶ月毎)
  • 毎月の出費、7万円前後

残業がなくなったおかげで、1日あたりの英語の勉強に充てられる時間が増え、そして予定通り毎月の貯金額を上げることに成功しました。結果、1年で250万近く貯めることができました

2013年1月:750万円貯まった!けど…

覚えていますか?2012年の終わりまで、民主党が与党だったことを。そして自民党が政権を取り返すやいなや、それまでかつてないほど円高だったのが急に円安になってしまったことを。

ニュース番組で偉い人たちが「円安になってくれたおかげで、日本を支えてくれる輸出企業が息を吹きかえしてくれる」、みたいな事をいってたのを覚えています。その一方、私は円安のおかげで$1万ドル(100万円)以上失いました。こんなに貯めたのに。750万あれば足りると計算していたのに…

早い話が、渡航目前になって予算が70〜80万円以上足りなくなってしまったのです。私の留学は、こんな感じで幕をあけたのです。

次回、いかに学生時代を(経済的に)乗り切ったかについて書いていきます。

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