プログラミング

SNSで気が散って仕事が進まないならこうすればいいんじゃないかな

プログラミングスキルを上げる習慣

それは…

「コードを書くと決めたら、ブラウザの拡張を使う、そしてスマホを遠ざける等して、一定時間SNS+その他気が散るサイト(Gmailなど)を閲覧できない状態にし、可能な限りプログラミング以外の事ができない環境でコードを書く

です。そう、セルフSNSブロックです。

去年の下旬あたりから、私はコードを書き始める直前にこれをすることを習慣にしています。仕事中に何度も余計なサイトを見てしまうと、仕事が捗らなかったことの罪悪感(?)のせいで、職場からの帰り道でクソみたいな気分になってしまうからです。

私はこういう『自分はこんなことして頑張ってます』みたいな意識の高さアピールはしない主義なんですが、同業者だったらこの「仕事中にネットの利用を自制できない時の辛さ」みたいな事がわかってもらえるかと思い、

  • SNSを使うと気が散る(一応)科学的な理由
  • SNS+その他気が散るサイトを自分でブロックするためのヒント

を、今日は書いてみようかなぁなどと思った次第です。

そもそもなぜSNSを遠ざけるべきなのか?

SNSはユーザーが中毒になるようデザインされているからです。

FacebookやTwitterといったSNSの主な収入源は広告です。あなたがSNSを見れば見るほど、SNSでの滞在時間が長ければ長いほど、そういったサービスが儲かるチャンスは上がるのです。

コンピューターサイエンティストであるCal Newport博士という方がいらっしゃいます。彼は2016年にTed Talkで”Quit social media”(ソーシャルメディアを辞めろ)というタイトルのプレゼンテーションを行いました。

Newport博士はこう話しています。大手のSNS各社は”アテンション・エンジニア”(アテンション=注意・注意力)と呼ばれるエンジニアを雇い、自社のサービスの中毒性を高めるようにしているのだと。

(↓頭良さげな雰囲気を出すために、わざわざプレゼンの一部を抜粋して翻訳しました)

(動画の4分13秒辺りから)

We now know that many of the major social media companies hire individuals called attention engineers who borrow principles from Las Vegas casino gambling among other places to try to make these products as addictive as possible.

That is the desired use case of these products: is that you use it in an addictive fashion because that maximizes the profit that can be extracted from your attention and data.

私達は知っている、多くの主流ソーシャルメディアがアテンションエンジニアと呼ばれる人間を雇っていることを。そういったエンジニア達は、Las Vegasのカジノで用いられている原理を使い、彼らの製品(=SNS)をより中毒的なものにしようとしているのだ。

そういった製品の最も理想的な使用法、それはあなたが中毒的なやり方でそれ(SNS)を使うことである。それがあなたの注意力とデータから最大限に利益を産むからだ。

なぜ、SNSは中毒性が強いのか?

SNSの中毒性が高い理由の一つはドーパミンです。

ドーパミンが依存症になるまで(以下の堅苦しい説明を読みたくない人向けのイラスト)

 

ドーパミンとは脳内の神経物質です。

人の脳は快感を覚えるとドーパミンを放出し、ドーパミンは快感を強めるとともに「もっとこの快感を手に入れろ」という命令を脳に出します。ドーパミンと関連する快感の代表的な例には、食事、セックス、薬物などによる快感が含まれています。

普通の快楽だったらドーパミンは時間が経つと脳内で再吸収されます(=消えます)。しかし、強い刺激(例:アルコールや薬物)を受けると、ドーパミンの再吸収は阻害され、結果あなたの脳は依存状態に陥ります(参考文献)。

ドーパミンによるSNS中毒

で、それがSNSとどう関係あるのかって?SNSで自分の投稿にコメントやLikeが付いているのを見ると、(アルコールの摂取などと同様)ドーパミンが放出されるのです。そして、大手SNS各社は、ユーザーがこういった”報酬”をイレギュラーなタイミングで受け取れるようにウェブサイト/アプリを作っているのです。

ちなみに報酬をイレギュラーなタイミングで与えるというテクニックは、プレイヤーを長時間スロットマシーンで遊ばせるためにカジノ等でも用いられている技術なのだそうです(参考文献)。

では、四六時中SNSにアクセスし、コメントやLikeを量産し、大量のドーパミンを毎日脳から放出させる人は、もしかしたら仕事中こんな感じなのかもしれません。

  1. 突如、バグにハマる
  2. バグの直し方を見つけられずにもがいている間に、脳が苦痛を感じる
  3. 苦痛だ!ドーパミンをくれ!Facebookを見させろ!」と、脳が叫ぶ
  4. Facebookを開いてしばし時間を潰す
  5. ふと我に帰る
  6. しばらく働く
  7. 退屈を覚える
  8. 退屈だ!ドーパミンをくれ!インスタを見させろ!」と、再度脳が叫ぶ
  9. インスタを開いてしばし時間を潰す
  10. ふと我に帰る
  11. 繰り返し

じゃあSNSを辞めろってこと?

ここまで読んで「じゃあSNSは有害だから辞めろってこと?」と思っている方もいるかと思いますが、私は別にそこまで極端なことは言いません。

理由1:SNSで人気者になることで得をすることがあるだろうから

フリーザのフォロワー数

例えば、インスタグラムで人気者になってモデル業をしている人がいるんだそうです。世の中にはインスタで何百万人、何千万人以上のフォロワーを持つ人がいて、そういった人は

  1. スポンサー(美容サプリメントのメーカーや洋服のブランド等)の商品を楽しんでいる様子を写真に撮って投稿する
  2. スポンサーから報酬をもらう

そんな感じで、サラリーマンの数倍の収入を得ているとか…

それでは、ここでインスタのフォロワー数の世界チャンピオンのプロフィールを見てみましょう。

フォロワー数、1億1200万。ほぼ日本の人口やんけ。

これはあくまで極端な例です。別にこのレベルまで到達しなくても、SNSで人気者になることでこういった広告塔のようなビジネスを始められる可能性はあるでしょう。特定の分野(例:プログラミング)でエキスパートとしてSNS上で認知されれば、それを利用してクライアントワークだって始められるかもしれません。

理由2:自分が使ってるから

私はブログ記事を書いたら、タイトル付きでリンクをTwitterに載せるようにしています。

私はこのブログをはじめる前はTwitterのアカウントは持っていませんでした。が、Twitterは日本で1番ユーザー数が多いSNSであり、GoogleではなくTwitterからの検索でブログ記事を見つける人もいると聞いたので、アカウントを作ってみたわけです。

このサイトを始めたときは(当然ながら)自分以外に訪問者がいなかったのですが、この「記事を書く→Twitterにリンクを載せる」を繰り返していくうちに徐々に読者数を伸ばす事ができました。ウェブサイトに人を集めるのって楽じゃないんですよ

(このブログのTwitterからの訪問者の割合は全体の1割未満なので、ぶっちゃけ辞めてもあんまり変化ないのかもしれませんが)

また、過去の記事でも何度か話しましたけど、私はLinkedInも使っています。LinkedInのおかげで転職がすごく簡単になりました。エンジニアやっている間はこれを手放せません。

セルフSNSブロックを試したい人へのアドバイス

さて、ここまでこの記事を読んで「SNSは気が散るのはわかったよ、でも完全に辞められない」という人へ向けて、以下のような手順でSNS(+他の気が散るサイト)をセルフブロックしてみることを勧めます。

1:まずはブラウザの拡張をインストールしよう

Google ChromeやFirefoxにはSNSのみならず様々なサイトをブラックリスト化して閲覧禁止にできる拡張が存在します。私はBlock Siteをインストールしており、コードを書く直前にこれで気が散るサイトをブロックしています。

2:短い時間(30分くらい)集中することから始めよう

この記事の前半で紹介したNewport博士は、自身の著書で「集中力は鍛える事ができる」と話されています。

日頃から気が散るサイトを見る習慣が無い人にとっては、1時間集中してコードを書き続けることは億劫ではないかもしれません。が、そうではない場合、まずは30分程度から試してみましょう。30分間集中するのが苦痛でなくなったら45分、60分と集中して働く時間を伸ばしていきましょう

3:たくさん寝よう

睡眠時間は人間が集中して働ける時間に大きく影響します。可能なら7時間、どんなに少なくとも必ず6時間の睡眠時間を確保しましょう。

4:携帯を遠ざけよう

PCのブラウザをいじるだけではSNSの誘惑を断ち切れません。携帯はマナーモードにし、物理的に手が届かない所へ置きましょう(例:カバンの中に入れる等)

5:ネットサーフィンをする時間帯を設けて、その時にネットの閲覧を楽しもう

仕事を中断してSNSに気を取られる(=ドーパミンが脳内で放出される)と、集中力を取り戻すのに余計時間がかかってしまいます。そこで、作業中ではなくネットサーフィン用の時間を設定し、SNSを閲覧したいならそのタイミングで行いましょう

例えば、あなたが仕事中(8時間)30分おきに携帯からSNSで2〜3分費すと仮定すると、あなたが仕事中にSNSを閲覧するのはおよそ35分になります。その35分を昼休み中に持っていくとか、あるいは他のリラックスしたいタイミングでSNSをされてはどうでしょうか。

おまけ

最後の「セルフSNSブロックを試したい人へのアドバイス」には、Newport博士が書いた以下の書籍からのアイデアが混ざっています。もしこの記事が面白かったら、こちらの書籍もおすすめです。

(間違いなく私が書いたこの記事以上にタメになる情報が詰まっています)


大事なことに集中する―――気が散るものだらけの世界で生産性を最大化する科学的方法

↓原著はこちら。


Deep Work: Rules for Focused Success in a Distracted World

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