英語

音読って英語学習に効果あるの?と疑問な方に「英語の話しかた」を勧めたい

あなたは英語の学習に音読を取り入れていますか?

IELTSの勉強を始めた頃、私は英語上達完全マップを通じて音読による勉強法を知ったのですが、正直言ってこの勉強法に効果があるのか疑問でした。本当にそんな勉強法を実践している人なんているのか?と。

ちょうどその頃、Amazonで「國弘流英語の話しかた」という本を見つけました。同時通訳者である著者は「意味が分かる英文を繰返し読むことで英語を使えるようになっていった」と主張し、彼の主張に説得力を感じた私は「もうちょっとこの勉強法(=英文の音読)を続けてみよう」という気になったのです。

もしあなたが音読の効果に疑問を抱えているようなら、是非この本を勧めたいです。

この記事を全部読むのが面倒だという人のために要約してあげると、音読には(少なくとも)以下のような効果があります。

  1. 直読直解が可能になる
  2. 英語のメディアから英語表現を吸収できるようになる
  3. 英語を自在に話す(そして書く)能力の基礎を作れる

直読直解が可能になる(=英語の語順で理解できるようになる)

そもそも、なぜ音読なんぞすべきなのでしょうか。

著者は一通り意味が分かった英文を繰返し読むことで5つの巧徳が得られると主張しているます。その中で私が特にお話ししたいのが、音読を繰り返すことによって語順をひっくり返したりせず、英文を英語の語順で理解できるようになるという点です。

なぜそんなことが可能になるのでしょうか?それは黙読をしていると英文を日本語の語順に理解しようとする隙が生まれやすい一方で、英文を発話実感を持ちながら音読しようとすると、文の頭から理解しなくてはならないからです。結果、脳が英文を英語の語順で理解するように働くのです。

文を左から右に声を出して読みながら、頭のほうでは語順をひっくり返して意味をとる、そんな芸当ができる人はおりません。音読する声の流れに、意識の流れ、つまり意味の流れに従わざるを得ないのです。

もちろん、短くて簡単な英文なら、黙読しながらでも語順をひっくり返さずに理解するのは難しくないでしょう。例えば…

I like dogs.

という英文を見たら、「私、好き、犬」とわざわざ語順をひっくり返さなくても、この文の意味が「私は犬が好き」であることは多くの人が理解できるでしょう。

しかし、

I liked dogs, but my dad doesn’t let me have one, no matter how many times I tell him that I’ll feed it, walk it and clean it up.

私は犬が好きなんだけど、父親が私に犬を飼わせてくれないんだ。私が(その犬に)餌をあげたり散歩に連れて行ったり体を洗ってあげるって何度も言ってるのに。

といった具合に、文が長くなり、文法が複雑になるにつれて、英語の語順で理解することが難しくなっていきます。しかし、一度理解した英文を発話実感を持って何度も繰り返して読むことで、英文を英語の語順で理解するパターンが脳に刻まれていくのです。

著者は次のように話します。

いったんそのパタンが刻まれればしめたものです。おなじパタンに出くわせば、直ちに文頭からそのまま読んで意味がわかります。

つまり、

  • まず、英文を理解する
  • その英文に出てくるパターンを脳に刻むつもりで、発話実感を持って何度も音読する
  • 別の英文に挑戦する

を繰り返していくことで、脳が様々な文法構造を英語の語順で理解できるようになるのです。

自分が必要とする会話表現を、いろいろな媒体から取り込む力がつく

私が紹介したい音読のもう一つの功が、インターネットやテレビといった様々なメディアから会話表現を吸収するための力が身に付くということです。

過去の記事で私はIELTS受験予定者に勧めたいYoutubeチャンネルを紹介しましたが、Youtubeに限らず、現代ではインターネットで英語圏のメディアを楽しむのはとても簡単です。

英語圏のニュースを視聴したり、英語圏出身者のブログを読んだり、ラジオを聴いたり…といったことも、スマホかパソコンがあればタダ同然でしたい放題です。(当然ネット代は別ですが)

さて、ここであなたに質問です。

あなたは小学生の頃、大人が使う表現や言葉遣いをどうやって覚えましたか?もちろん国語の授業でも習ったはずでしょうけど、多くの人はテレビや漫画を通じて覚えたのではないでしょうか。

それでは、私達がテレビや漫画で日本語の表現を覚えていったのと同様に、英語圏のテレビやネット上のコンテンツを観たり聴いたりしていれば、その中に出てくる会話表現が使えるようになるでしょうか?(というかできたら素晴らしいと思いませんか?)

そういった事を可能にするためには、次の2つの条件を満たしていなくてはなりません。

  1. その表現の意味が理解できる
  2. その場ですぐに発音できる

上述の通り、意味が分かった音読を繰り返すことで、あなたは様々な英文の構造を英語の語順で理解できるようになります。また、音読を通じて、英語を実際に発音することに慣れます。結果、英語のメディアを消化することで、使える英語表現が増えていくのです

筆者はこの「英語のメディアから英語表現を吸収する」過程を次のように表現しています。

基礎的な英語の”磁石”が頭にあれば、自分のニーズに関係ある表現を見聞きしたとき、すぐさまその場で吸収できます。

話は逸れますが、「これを聞き流しているだけで、英語が話せるようになりますよ」なんて英語教材が販売されるようになって久しいですね。

筆者は本書にて「”これを聞いていれば英語がペラペラに”といったビジネスが長年横行している」と嘆いています。この本が出版されたのは90年代です。そういった胡散臭い英語教材は、20年前から存在していたことになります。

一応英語圏に6年近く住んだ経験を基に言わせてもらうと、理解できない表現が耳に入っても、「これは外国語だ」ということがわかるだけです。メディアから新しい会話表現を吸収するためには、それに出てくる表現を理解できることが大前提です。

じゃあ、音読を続けていれば英語を話せるようになるのか?

音読を続けていれば、

  • 英文を英語の語順で理解できるようになる
  • 英語のメディアから会話表現を吸収できるようになる

…といった話をここまでしてきました。

それでは、音読を続けていれば、英語を話したり書いたりすることもできるようになるのでしょうか?と。

その疑問に対し、筆者は次のように答えています。「インプットなしにアウトプットはない」と。

覚えないで自然に頭に英語が浮かんでくるというとはない。自由に話せないのは覚える量が足りないからだ。

さて、この説明を読んで、あなたは果たして

なるほど!さっそく音読を英語の勉強に取り入れて、たくさんインプットするよ!」と考えていらっしゃるでしょうか?むしろ次のように考えているのではないでしょうか。

確かにインプットなしにアウトプットは有り得ないかもしれないけど、そのインプット(音読)とアウトプット(英語を話す)の間には何があるの?

この問いに対し、著者は正直にこう答えています。「音読を繰り返すことが英語を話す能力に繋っていく過程を具体的に説明するのは難しい」、と。

無我夢中で他人の英語を繰り返しているうちに、少しづつ自前の英語が出てくるようになったという印象でしかないのです。

説明できないの?じゃあ音読なんてする気になんねぇよ…」と落胆するのはまだ早いです。

音読は発信能力の基礎を作る

同時通訳者である著者は、音読以外にも

  • 自分を英語を使う環境に置いてさまざまな文法を試したり
  • 英文を読んで例文をカードにして集めたり

といったこともされ、使える英語表現の幅を広げていったのだそうです。

しかし、それまでに音読を通じたインプットがあったこそ、そういった努力が英語での表現力の向上に繋がったと主張しています。知らない分野や話題について話すことはできませんし、英文法をある程度押さえていなければ応用の効いた英語表現はできませんから。

環境に身を置いただけでは上達いたしません。一番目の只管朗読があったればこその成果です。(*只管朗読とは、著者が提唱する、英文を何度も音読して英語を身につける勉強方法のこと)

別の言い方をすれば、音読をすることで英語を使って話せるようになるための基礎が造られるのです。

音読をする際の注意:一通り意味のわかった英文を読む

ここまでこの記事を読んで音読に興味を持った方へ。

本書で著者は音読から効果を得るためには、「一通り意味のわかった英文でなければならない」と警告しています。

「チンプンカンプンの英文でも、ひたすら声を出して呼んでいるとわかってくるぞ」と主張しているわけでは決してない。

先ほども述べましたが、音読をすることの目的の一つは、その英文に出てくる文のパターンを脳に刻み込むことです。理解できない英文を読んでいるだけでは、違う英文を見た時にそのパターンに気付けません。

英文を理解するためには何が必要でしょうか?文法の知識を得る、単語を覚えるといったことが必要です。「主語はこれで述語はこれ」「ここからここまでが主節でここからは従属節」といった具合に、英文の構造の分析もしましょう。別の言い方をすると、音読をする前に、大多数の日本人が中学/高校の英語の授業でやることをするのです。

しかし、この記事を読んでいるあなたと私は、文法と単語の勉強をする地点では終わりません。仕上げとして音読をするのです

おまけ:私からのアドバイス

以下は私からの個人的なアドバイスです。

音読の前に発音を練習すべき

音読を取り入れる前に、まず発音の練習をしましょう。なぜって?下手な発音が一度身についてしまうと、後で修正するのに手間がかかるからです

経験上いいますが、完璧な発音を身に付けるのは(不可能ではないかもしれませんが)非常に難しいです。まずは発音教材を一つ手に入れて、外国人から理解してもらえるレベルを目指しましょう。

個人的なオススメ教材がこれ↓


CD BOOK ドリル式フォニックス<発音>練習BOOK (アスカカルチャー)

音読パッケージを試してみよう

音読パッケージとは森沢洋介さんという英語の先生が提唱する学習法です。

音読パッケージは普通に音読するのに加えて、リスニング教材を使うことで音読の効果を上げる事を狙った学習法です。実際、通訳を養成する学校では、これと似た方法で生徒を指導しているのだそうです。

音読パッケージの具体的なやり方はこちらから。

並行して瞬間英作文

瞬間英作文とは、(音読パッケージと同様)森沢洋介先生が提唱する英語での発信能力を磨くための学習方法です。

上述の通り、音読は発信力の基礎を作るのに役立ちます。が、実際に英語を自在に活用できるようになるには、その為の練習をするべきだと私は思っています。

瞬間英作文は頭に浮かんだ事を瞬時に英語で言うための回路を自分の中に組み込む事を目的としております。音読と並行してこの学習を行うことで、私も徐々に英語を話したり書いたりできるようになっていきました。

瞬間英作分のやり方はこちらから。

最後に、私は中学レベルの英語すら覚えていない状態からIELTSで6.5点以上取るためのプランを過去に作ったのですが、これまで私が使った音読教材をこちらで紹介しているので、よろしければこちらもどうぞ。

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