ポーランドでの生活

ポーランドに移住するならどこの街がおすすめ?これまでに訪れた主要都市を比較してみた

海外移住に興味があるあなたに、ポーランドに移住するならどの街がお勧めかを独断と偏見でお話しします。

ポーランドと聞いてあなたは何を思い浮かべますか?おそらく多くの人は

  • イケメンや美女がたくさんいる
  • 美味しいビールとチョコレートがある
  • 美しい古城や教会がある

みたいなイメージをポーランドに対して持っているのではないでしょうか。こういったことは間違いではないのですが、私が今日書きたい話はそういった旅行ブロガーっぽい話ではありません。移住先としてどこの街がお勧めか、というのが今日のテーマです。

本題に入る前に:ポーランドの移住先としてのメリットって?

本題に入る前に、私から見たポーランドの移住先としての魅力を3つほど挙げてみます。

1.大手外資系への入社競争率が低め

『ポーランド 移住 メリット』みたいな語句を使ってネットで検索してみると、よく目にする話が”ポーランドは物価が低い”です。

確かに日本や西欧諸国と比べるとポーランドの物価は低いのですが、海外産の日用品やサービスを頻繁に利用していると、なんだかんだで日本で生活するのと大差ない費用がかかってしまいます(詳細はこちらから)。その為、ポーランドへ行って現地人が就くような仕事を得ても、当然ながら物価の恩恵は得られません

では、仕事が目的でポーランドへ移住するのは間違っているのでしょうか?必ずしもそんなことはありません。ポーランドで働くつもりなら、現地にオフィスを設けている大手の外資系企業に応募するのです。そういった企業はポーランドでゆとりを持って暮らすには十分な賃金を提示してくれます。

「大手の外資系?そんなの言うほど楽に入れるもんじゃねーだろ!」

もしかしたらあなたはそう思っているかもしれません。しかし、ポーランドに存在する外資系企業に入社するのは、(そういった企業の日本法人に入社するよりも)比較的難易度が低いのです。

私自身、ポーランド行きを決めるまでは、ソフトウェアエンジニアとして零細スタートアップで2年半ほど働いただけの経験しかありませんでした。が、その後とあるスイス系の投資銀行からLinkedInを通じてヘッドハンティングされ、その後もポーランドにバックオフィスを置く他の金融機関から面接の話を何度か頂きました。

自慢げに聞こえてしまうかもしれませんが、そういった企業はどこも国際的に有名な所ばかりです。もし私がそれらの本社や日本法人にあるポジションに応募していたら、きっと書類で落とされていたことでしょう。ポーランドだからこそチャンスを得られたのです。

もしあなたが有名企業の一員になることに憧れているなら、必ずしも東京でエリート達と競争しなくていいのです。こういう選択肢もあるということを知っておいてほしいです。

2.他のEU諸国への移住の足掛かりを作れる

ポーランドにある大手の外資系企業は入社の難易度が易しめなことに加えて、外国人にビザを出す経済的な余裕もあります。

もしあなたがそういった企業を渡り歩き、計5年以上の職歴を積んだとしましょう。すると、職種と給与次第でEUブルーカードを申請できます。これがあれば他のEU諸国で自由に居住・就労できるようになり、ビザのスポンサーを求める必要がなくなるので、EU圏内での転職活動の難易度が格段に下がることでしょう。

EUブルーカードの詳細と取得方法については以下の記事をご覧ください。

EU圏で就職したい人必見・ブルーカードについて調べたことをまとめたEUでの就労許可であるブルーカードについて解説します。大卒以上の学歴(or国によっては5年以上の職歴)を持っている、現地の会社から最低でも1年以上の雇用契約を結んでいる(フリーランスは対象外)、そして現地の平均の1.5倍以上の給料を貰える場合、あなたには申請資格があります。将来海外で働きたい人、キャリアを積みたい人必読...

3.主要都市では英語が通じやすい

今日の記事で紹介する5つの都市では比較的英語が通じます。ポーランド語は(ロシア語などのスラブ系の言語を知らない人にとって)難解な言語として知られていますので、これは既に英語をある程度使える人にとってはありがたい話です。特に大学に通っている世代のポーランド人は英語を使えることが多いです。

 

さて、前置きが長くなってしまいましたが、そんなポーランドに移住するならどの街がお勧めかを、

  1. 仕事を得るチャンス
  2. 街並み
  3. 自然環境
  4. 他の国や街とのアクセス

…といった面から考えてみたいと思います。

対象となった街は、ポーランドの主要都市である…

ポーランドの移住先となる主要都市
  • ワルシャワ
  • クラクフ
  • ヴロツワフ
  • ポズナニ
  • グダニスク

の5つです。

では、本題。

仕事を得るチャンス

「ポーランドの国民平均月収は日本円で15万円くらいだけど、あなたがプログラマで開発経験が3年くらいあり、IELTSで各バンド6点以上取れるくらい英語を使えるなら、日本で会社員するのと同じくらいの収入をポーランドで得るのは難しくない」

みたいな感じの話を、私は以下の記事の中でしました。

ポーランドでの就労ビザ取得までの記録
ポーランド在住の会社員の私が、月の収入・支出を晒す私が会社からいくら給料を貰っているか、そしてどのくらい使ってるかを具体的な数字を用いてお話しします。 この話を書く理由は、ポーランドへの移住に興味がある人に向けて、現地でプログラマとして会社員生活を送ると月々の収支がどのくらいになるのかについて具体的な例を出すことです。お金の話はみんな大好きですし、「自分が行き…...

上述の通り、西側先進国(特にアメリカ・スイス・ドイツ)からの多くの企業がポーランドの主要都市にオフィスを設けており、そういった企業はポーランドの基準では非常にいい賃金を提示します。

そういった外資系の会社が最も多く存在している街といえば、間違いなく首都のワルシャワです。試しに…と思ってLiknedInでJava developerと.NET developerの求人をざっと調べてみたところ、有名な所では以下のような企業の求人がみつかりました。

  • Google
  • Facebook
  • Microsoft
  • Goldman Sachs
  • Citi

ワルシャワの次に外資系が集中している街はヴロツワフです。ヴロツワフは外国からのオフィスの誘致に積極的らしく、みんなの憧れであるGoogleを含め、投資銀行であるCredit SuisseとUBS、自動車メーカーのVolvoなんかがヴロツワフでIT系のエンジニアを雇っています。

IT系以外ですと、私が観測した中では、会計や翻訳の専門スキルを持っている人でそういった企業に勤めている外国人に会ったことがあります。例えば前回の記事に登場したフランス人男性は会計の仕事をしており、また私の勤め先にいたとあるイタリア人女性は英語・ドイツ語・イタリア語の翻訳をしていました。

物価が低い国にゆとりを持って住めるのは(1)リタイアした人(2)リモートで稼ぐことのできる人のどちらかだけ、と思っていませんか?ポーランドではそんなことありません。英語+α(特にIT系のスキル)を身に着けて、そういった企業に応募してみましょう。

 

仕事部門の優勝者:ワルシャワ(次点:ヴロツワフ)

街並み

これは完全に私の好みと主観なんですが、ポーランドで一番美しい街はグダニスクです。

世界トップ3に入る大きさの教会・グダニスク聖メアリー教会(グダニスクの名所・聖メアリー教会から見下ろす旧市街)

 

以下の記事で話した通り、ポーランド及びその他東欧諸国にはソビエト式の古いアパートが多く建っています。

ポーランドに住むのが辛いと感じる瞬間3つ「ヨーロッパに住んでみたいな。それも、日本人があまりいなそうな所」 と、なんとなく思っていた頃に某企業のポーランド支社からのオファ...

そういったソビエト式の建物は、ポーランド人を含む多くの人からブサイクだの不気味だのと不評を買っています。え、「そこに住んでいる人に失礼だろ」?確かにそうですね。でもポーランド人達ですら「ああいう建物はブサイクだ」とか言ってるんですよ…

私はグダニスクを計3回訪れましたが、そういった建物は(偶然かもしれませんが)それほど目にしませんでした。とりわけ北部の浜辺沿いの地区は新しいアパートの建設が進んでおり、「グダニスクって、結構近代的な街では?」という印象を受けました。

グダニスク旧市街(グダニスク旧市街)

 

また、グダニスクは海沿いの街であり、この通り美しい建物に囲まれた港が存在します。私はグダニスクに来るたびにこの美しい風景を見に来ました。写真の写りがあまり良くないのは見逃してやってください。

このように、ソビエト式の古い建物が少ないことに加えて、保存度の高い素晴らしい旧市街もグダニスクにはあります。(他にも第二次世界大戦に関連した旧跡やパブが密集しているビール通りといった面白スポットもあるんですが、これらについて書いてしまうと旅行ブログになってしまいそうなので割愛)

 

街並み部門の優勝者:グダニスク(次点:クラクフ)

自然環境

これも以前の記事で話したことがあるのですが、ポーランドでは真冬の間の大気汚染が深刻です。冬になると石炭を燃やして暖を取る一般家庭がまだ存在するからだそうです。ポーランドには原発はなく、電力で建物を暖めようとすると電気代が高くついてしまうため、石炭を燃やしている家庭がまだ存在するのだとか。

そんな事を知らずにポーランドに来てしまった私には残念なニュースでした。私は子供のころから鼻詰まりしやすく、ポーランドでは冬の間はしょっちゅう鼻が詰まって不便な思いをしてしまいました(この話を書いている今もそうです)。

もしあなたが空気の汚れに敏感でしたら、グダニスクとポズナニが移住先としてお勧めです。

ポーランドの各都市の大気汚染度(ポーランドの各都市の大気汚染度)

 

ここにAir Quality Indexなるウェブサイトがあります。その名の通り世界中の街の空気の質をリアルタイムで調べることができるサイトで、これを見てみるとグダニスクとポズナニは他の3つの街と比べると安全な数値を出していることがわかります。特にグダニスクは良い数字を出しています。地形的に空気が海の方へ向かって吹いている為、空気の循環が良いからなんだとか。

また、グダニスクには浜辺があり、ポズナニには街の中心の近くに大きな公園があるので、空気の質だけでなく外を歩いたりサイクリングしたりするのが好きな人にもこの二つの街はお勧めです。

 

自然環境部門の優勝者:グダニスク(次点:ポズナニ)

他の国や街とのアクセス

ヨーロッパに住むことのメリットの一つとして、他の国を訪れやすいことが挙げられるでしょう。私はポーランドに来るまではオーストラリアに住んでいたんですが、海外旅行が好きな私は『ヨーロッパの真ん中あたりに住めたら色んな所へ行きやすくて面白そうだな』とたまに空想していました。もしあなたもヨーロッパ周遊に興味があるようでしたら、ワルシャワがお勧めできます。

ワルシャワは東欧のハブと言っていい程に多くの飛行機が行き来します。それに加えて、ワルシャワにはポーランド航空(LOT)の成田行きの直行便が存在します。あそこに住めば(日本へ帰る時だけでなく)ヨーロッパ諸国を旅行するのに不便しないでしょう。

ワルシャワの夜景(ワルシャワの街の中心の夜景)

 

ワルシャワ以外ではグダニスクにも国際空港が存在します。が、ワルシャワの空港に比べると規模がかなり小さく、またグダニスク自体他の主要都市からかなり距離があるため、アクセスの面でグダニスクを勧められるかどうかは意見が分かれるところです。むしろ、ワルシャワやドイツのベルリンまで電車で4時間ほどで行けるポズナニの方が、アクセスの面で優れているかもしれません。

他国とのアクセス部門の優勝者:ワルシャワ(次点:グダニスクかポズナニ)

総合優勝者は?

移住先として個人的に最もおすすめしたい街はグダニスクです。何といっても私はあの旧市街が好きですし、空気の質を心配しなくてよいので。ワルシャワやヴロツワフの方が仕事の数では恵まれていますが、グダニスクにはトップIT企業のAmazonがあります。もしあなたが大手の外資系企業に入ることに憧れているようでしたら、そういう選択肢がグダニスクにもあるということを覚えておいてください。

(あと上の項目の中で書ききれなかったんですが、グダニスクには都内で人気のラーメン屋である麵屋武蔵があります。ここに住めば日本のラーメン、つけ麺が恋しくなることはないでしょう)

以上、私の独断と偏見によるポーランドの移住先ガイドでした。

 

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ポーランドで働くことを決めた理由「ポーランドって発展途上国でしょ?」日本にで会った人に「ポーランドで働く」と伝えたらこそんな返事をもらったことが何度かありました。大多数の日本人はポーランドがどこにあるのかすら知らないのではないでしょうか。そこで今日はポーランドで就職することを決めた具体的な理由を話したいと思います。...

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