社畜

オーストラリアへ出稼ぎに行く日本人が増えていると聞いて思った事

「日本からオーストラリアに出稼ぎへ行く若い人が増えているらしい」

先日、母親とSkypeで会話をした時にそんな話を聞いた。日本で正社員として働くよりもオーストラリアの農場でフルーツを摘む仕事をする方が賃金も良いし、おまけに労働時間も短くて楽だからなんだとか。

私は普段日本の情報をネットで追わないようにしている。なぜなら…

  1. 日本で起きていることについて詳しくなっても、それについて会話ができる人間が周りにいないから。「今年のプロ野球は〇〇が優勝すると思う」とか「あの芸能人が不倫した」とかね。
  2. 日本で起きていることについて無知でいた方が、いざ日本に帰った時に浦島太郎気分を味わえて楽しいから。例えば、去年帰国した時にテレビでプロ野球のニュースを観たら、自分が高校生くらいの頃にスター選手だった人が監督になっていたのを知って驚いた。タイムスリップしたような感覚だった。日本に帰るたびにあの不思議な感覚を味わいたいのだ。

 

が、「仕事を求めて海外へ行く日本人が増えている」と母親から聞いた時は、それについてすごく興味が湧いたんでもっと知りたくなった。マシな労働環境を求めて別の国へ行くということは自分も10年以上前からやっている行為だからだ。で、ネットで詳しい情報を探してみたら見つかったのがこれだ。

“安いニッポンから海外出稼ぎへ” ~稼げる国を目指す若者たち~

オーストラリアへ出稼ぎに行く日本人達

興味深い話だった。前半部分を要約するとこんな感じだ。

  1. 海外に長期滞在する日本人が増えている。そして若い世代にはオーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどが人気で、ワーホリビザを利用してアルバイトをしたり、その後就労ビザを利用して定職に就いたり、中には永住権を得るまで滞在する人も増えているんだとか。
  2. 彼ら彼女らがそういった国を目指す背景には「日本で働くよりも、海外の方が稼げるし仕事自体も楽だから」という理由がある。例えばオーストラリアでは6時間農場でブルーベリーを摘む仕事をして月平均で50万円ほど稼げるそうなのだ。そこで働いている日本人たちが言うには日本で正社員として働いていた頃よりも稼げるだけでなく、労働時間も短くてプレッシャーも小さいらしい。オーストラリアに来たとある日本人はアルバイトとして介護士の仕事をしているそうだが、月収は多い時で80万円。残業は無いので空いた時間には医療専門の英語を勉強しているらしい。この方は日本では看護師だったが、当時は残業するのがザラで、仕事が終わっても自分の時間はなかったそうだ。
  3. 日本ではもう20年間以上賃金が上がっていない。その一方で物価は上がっている。若い世代の日本人たちは日本の労働市場に見切りをつけて、それで外に出ていっている

欧米諸国では労働者が自分たちの生活を物価高から守るためにストライキを度々起こす一方、日本ではなかなかそういったことが起こらない。その代わり、労働者は良い労働条件を求めて(オーストラリア等の)諸外国へ流れて行っている。この現象は同記事の中で”静かなストライキ”と表現されている。

労働者の海外流出は日本にとって好ましい

この話を読んだ個人的な感想は「これって日本にとっていい事なのでは?」だった。

例えばあなたの家の近所に美味しいラーメン屋があったとしよう。あなたはそこのラーメンが好きだったのだが、ある日店長が変わってからまずいラーメンしか出てこなくなった。さぁ、あなたはどうする。新店長に「元のラーメンを出してくれ」と抗議する?それも選択肢の内だ。しかしそれでもまずいラーメンしか出てこないならどうすればいい?そのラーメン屋に行かなければいい。そうやって客が一人も来なくなれば店の切り盛りができなくなる。そこで店長はやっと何かがおかしいことに気がつくのだ。「今のやり方は続けられないぞ」と。

それと同じ理屈で、低賃金で搾取できる労働者がいなくなれば、雇用者は賃金を上げざるを得なくなる。無賃で深夜まで残業させられたりとか、休みの日でも客からのクレームに電話で対応しなければならないとか(←私が新卒で入った職場です)、そういった劣悪な労働環境で働く人間がいなくなれば、労基法を守るまともな職場しか存在しなくなる。薄給で馬車馬のように働いてくれる従順な若者ではなく、海外流出する若者が増えてくれた方が日本の為になるんじゃないだろうか

残業が多すぎる。有休がとれない。賃金が上がらない。こういった話は私が日本で会社員だった頃からよく耳にしていた。今から10年くらい前の話だ。海外へ出稼ぎをしに行く人が増加傾向にあるということは、日本の労働環境はその頃よりも大して改善されていないという事ではないだろうか?もしそうなら、「日本の労働環境はきっと良い方向に変わるだろう」と期待しながら待ち続けるのは危ない。自分の人生を守るために逃げるべきだ。それが間接的に日本の労働条件を改善してくれるかもしれない。

 

…なんてね。政治家でも何でもない庶民の俺に「日本の労働環境は…」とか語る資格ないよ。ちょっと面白い話をネットで見つけたもんだから、今日は勢いで感想を書いてみただけです。日本の社会がああだのこうだの言ってる暇があったら自分の世話しなきゃね。

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